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2018/03/16

I miss Mrs. Sumire Negishi.

 

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She was wife of 2010 Honor Nobel Scientific Prize Winner

Dr. Eiichi Negishi. And she was my benefactress to reach my first & kind of difficult pregnancy.

 

 

 

2010年ノーベル科学賞を受賞した、パデュー大学教授根岸英一さんの奥様であり、私の渡米生活の最初から最後まで、病院付き添いの通訳のボランティアをして下さった根岸すみれさんが3月14日、交通事故で亡くなっそうです。

突然朝のNHKのニュースに、昔と変わらないすみれさんの姿が映し出されて、

それと全くちぐはぐな音声の悲しいお知らせにびっくりしました。

以前Facebookにすみれさんとの交流を投稿したのを覚えていてくれた知人や、妹から、次々とLINEでお知らせが舞い込みました。

 

 

 

26年前、夫の転勤で渡米したての私は

病院で医師と会話ができず、

子宮に問題があったため、

彼女の通訳の助けなしには子供を授かるのは

難しいコンディションでした。

不妊治療から2年かかってまさかの妊娠、

ホルモンバランスが普通の妊婦さんのように整っていない為

不安定な妊娠生活のまま、妊娠8か月で帰国した私は、

渡米中の3年間、すみれさんにはお世話になりっぱなしでした。

もちろん当時からご主人様はパデュー大学の優秀な教授でしたが、

のちにノーベル賞を受賞される事になろうとは、夢にも思わず、

奥様とお付き合いさせていただいておりました。

 

 

 

すみれさんは私が妊娠できた事を一緒に喜んでくださり、

たまたま帰国中のすみれさんは、

お忙しいスケジュールを縫って

産後実家で過ごす私と生まれたての長男を

訪ねてお見舞いに来てくださいました。

その長男が22歳。まさに明日大学を卒業して、

来月から社会人になります。

いまだにありがたい限りです。

 

 

 

その後英一さんがノーベル賞を受賞されて凱旋帰国された際、

大和市の名誉市民になられた式典でお会いしたのが

15年ぶりの再会でした。

「塩井さん、お母様はお元気ですか?」と、

実家の母を覚えていてくださいました。

 

 

 

お忙しい中、お目にかかれたのは、はるか昔、

いつもほんのひと時でしたが、

ウィットに富んだ心の温かい素晴らしい女性でした。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

英一さん、すみれさんが逝ってしまいましたね。

お寂しいでしょうけど、どうぞ元気を出して、お過ごし下さいね。

これから桜が咲くパデュー大学のキャンパスの芝生や、

ウェストラフィエットの街並が、なつかしいです。

もう四半世紀前になるのですが・・・・。