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施設に入る前に愛着あるご自宅で、お母上の遺したの着物を着てお写真を撮り、
フォトブックにまとめて新生活に思い出として持って行きたい、という趣旨でした。
家族の記念写真とは違う、クライアントの人生の集大成を形にする、
壮大なプロジェクトのお話を頂きました。
ご実家から移築されたという見事な欄間、船底天井、雪見障子、床柱・・・・。
古き良き日本の建築ソースをそこここにちりばめた、モダンな美術館のようなお住まいでした。
ご自宅建築時から、並々ならぬこだわりと、愛着を持って、生活していらした事が、
とてもよくわかり、「いいものを作りましょうね。」と、
お引き受けして、4日にわたる撮影と、4着の着物で
お写真のセレクトもとても時間はかかったけれど、
世界にたった1つの素敵なフォトブックが出来上がり、
先日ようやく納品にお伺いしました。
何度も打ち合わせにお邪魔して、写真に写ったシーンに添える『思い』を英作文英文し、添削を加え、
また思い直して日本語にした、その活字を指で辿る様子に、ちょっとじん、と来てしまいました。
ゆっくりお話を伺いながら、お父様が中国出張から持ち帰った家具調度品、
お母様のお着物、ご自身の生け花のためにコレクションした、花入れの数々をも盛り込んで
生き生きとしたクライアントの暮らしぶりや、趣味がうかがえるような1冊のフォトブックになりました。
人生の先輩であるその方の風貌、健康、暮らしを心から讃えるお手伝いだできたら、
と、お話をじっくり聞きながら、新たなフォトブックの可能性を感じたプロジェクトでした。
その1部をご紹介します。(すべて見開きページです。)
お玄関先や、お気に入りのカウチで、
お写真を撮りませんか?
お気軽にお問い合わせください。